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[勉強したくない息子を説き伏せる話]
勉強の時間なのにマイクラしたいホゲ夫君は「ねーねー、なんで勉強しなければならないの?」と不満げに訴えてきます。
「それは分からないことを理解するため。分からないことは次々にでてくるから一生勉強は必要。私も今でも勉強してるし。あと、モノゴトを理解できるとやたら楽しくなってくる。だから勉強は楽しいのよ」と答えたところ、どうやらホゲ夫君を納得させることができた様子。
ですが、今度は「でも、国語は勉強したくない…面白くないから。」と各論で反撃してきました。
いやいや、他教科の問題も国語で出題されるわけだし、国語の勉強も必要でしょう?と諭すも、「もう他教科の問題を読める(レベルで国語力がある)から、国語の勉強は不要だよね」と反論してくる。うぐぐ…面倒くさい方向に成長してきたな。
どう答えるかしばらく悩んでいたのですが、後日、齋藤先生の本『勉強しなくちゃダメ?』から良い答えを戴きました。それは「我々は日本語(国語)でモノを考えるから」。
なるほど、そうか。この気持ちを適切に表現するのも、言いたいことを伝えたり、相手の言葉を理解するのも、思考を積み重ねて論じようとするのも、すべて国語を勉強し言葉をたくさん知る必要があったのだな。
齋藤先生のお言葉を借りて息子に説明したところ、ぐうの音も出ない様子。フフフ。
[勉強しなくちゃダメ? (著:齋藤孝、マンガ:いぢちひろゆき)]
第1章では「やる気になる方法」、第2章では「勉強するための環境や友人、身体の姿勢、心構え」、第3章では「学習方法の工夫」、第4章では「勉強する意味、メリット」などが書かれています。
総量160ページ程度です。基本、いぢちさんの「良い感じに緩い」マンガで、数ページごとに齋藤先生のメッセージが載っています。
息子にとってもとっつきやすく、読みやすかったようで、笑いながら読んでいました。(ベントモ(勉強の友)の部分では「友達いない」と嘆いてましたが)
私も読みました。最初の項「やる気キーワードは感動と習熟」に初っ端からグッときました。
私にとっての座右の銘である、「すべての開発は感動から始まる」(〝日本のコンピュータの父〞 故池田敏雄さんのお言葉)。同じように学びも感動から始まるのだと思います。たまたま学んだことについて深く知る過程で好きになっていくこともあります。いずれにせよ、勉強は楽しい。
子供が「勉強しなければならないのか?」と問いかけてくることは良くあると思います。それに対してうまく言葉にできずにモヤモヤしてしまったりします。
この本は、その疑問に対して真正面に向き合ってくれているので、親子それぞれの助けになると思います。これをきっかけに、親の経験を会話できるとベストですよね。
おそらく、この本は小学校低学年~中学年あたりを主な読者層に想定しているように思えました。ですが、私が読んでもグッとくるくらいの内容ですから、仮に高学年が読んでいたとしても全然おかしくないと思います。
もし、我が息子のように勉強の理由を聞いてくるようなら、差し当ってこの本を読ませてあげると良いかもしれませんね。
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