長男のホゲ夫君、いわゆる新小4の春(小3の3月あたり)に中学受験への参戦を決めたのでした。まずはその動機から。
[それは内申書への不安]
ホゲ夫君が小3の3月頃、妻が突然言い出したのです。「中学受験させてみない?」
えー?別にやらなくて良いんじゃない?小学生時代は遊んでたほうが良いよー。と答えると、妻は淡々と神奈川県公立高校受験時の内申点の厳しさを語り始めたのです。
県外出身のため知らなかったのですが、神奈川県公立高校は内申点の比重が3~5割近く占めるということ(学校で異なる)。確かにこれは相当エグいかも。
というのは、息子のホゲ夫君、コミュニケーション能力がゼロに近しいから。
保育園の頃は、公園で知らない子が来ても、「ボク、ホゲ夫。一緒に遊んでね」などとリア充なムーヴをかましてたのに、いつ頃からか、人から話しかけられると黙り込んで会話にならないようになってしまった。
小学生の今ですらこうなので、中学生で思春期に突入したらもっとひどくなりそうだし、おそらく先生(というか他人)には好かれないだろう。この状態でどうやって内申点を上げろというのか。
そこで、妻は「内申が悪い(と想定される)なら、内申のないところにいけばよいじゃない?」というアントワネット的発想で中学受験をさせてみようということだった。うーん、なるほど…
[中学受験への漠然とした期待感]
まあ、さほど中学受験への知識も無いが、漠然と以下の期待感もあった。
- 現役合格率の高さ
- 変わった子への包容力
- 反抗期期間に高校受験になるリスクの回避
まず、中高一貫校だと高2までに主要科目の授業を終わらせ、高3は受験対策にあてるところが多い様子。可能であれば国公立大に現役で進学してほしいので、そういうところに進むことができたらメリットあるかも。
次に、ホゲ夫君、周りの空気を読めないというか、何かにつけてマイペースだったりするのだけれど、公立中学に比べて私立中学はちょっと変わった子供たちを許容しているというか、なんか居場所があるような気がした。(「学校による」としか言いようがないが)
また、妻としては、一般に高校受験だと子供の反抗期にぶつかり、親にとっても子供本人にとってもコントロールが難しい状態に陥り、成果を出せないリスクがあり、それを回避ができるかもよ?とのこと。
なるほど…中学受験、悪くないかも。
[そして中学受験へ]
だいたい親としては腹は固まったが、やはり当事者であるホゲ夫君の意思を尊重したい。「中学受験やってみる?」とホゲ夫君に尋ねてみると「んー・・・」と唸ってうつむき動きがなくなった。時間が止まったかのようだ。
ああ、思考停止したなと察知した私。これは、もう親主導で話を進めていくしかないと覚悟を決めたのだった。
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